2025年高年齢者雇用安定法改正で何が変わったの?

2025年11月12日

あなたのこれからの働き方に寄り添う法改正ポイント人生の後半戦、やっぱり「まだまだ働きたい」と思っている方、おられますよね。でも、「本当に65歳まで働けるのかな…」「病気になったらどうしよう」「給料はどうなるの？」そんな不安もあるはず。そんなあなたへ、2025年4月からの新しい働き方のルールをお伝えします。企業には、「希望する人はすべて65歳まで働ける環境を作る」ことが義務づけられました。

「定年65歳になって安心！」と思われるかもしれませんが、実は少し違うんです。
なぜなら、次の3つから自社に合った働き方の仕組みを選べることになっています。

企業に与えられた3つの選択肢

【定年制の廃止】年齢で区切らず、本人が元気な限り働ける

「年齢なんて関係ない」と考える会社も少しずつ増えています。定年延長65歳まで正社員として同じ条件で働く形です。残念ながら、この制度を導入している企業はまだまだ少数です。

【定年の引き上げ】60歳から65歳に定年年齢を延ばす

現在60歳の定年を65歳まで引き上げる方法です。この場合、65歳まで正社員として働き続けることができ、定年前と同じ雇用形態が継続されます。

【継続雇用制度】60歳になると退職し、希望者は再雇用や勤務延長で65歳まで働く

65歳まで正社員として同じ条件で働く形です。
継続雇用（再雇用）60歳で一度区切り、働く意思のある人は契約社員など新しい形で65歳まで働きます。多くの企業がこの形を選択しています。人にとって、この「継続雇用」が現実的な選択肢となっています。

どの道を選んでも、これまでより「65歳まで安心して働ける」環境が整ったのです。60歳定年で再雇用制度を導入している企業も多いですが、2025年の4月以降は希望者全員が65歳まで安心して働けるようになりました。

働き続けることのメリットと気をつけたいこと

60歳で仕事を終えるのではなく、希望があれば65歳まで働ける。年金の受け取りが始まるまで収入が続くのは、とても心強いですよね。

気をつけることただし、再雇用された後は働き方や給与が変わる場合が多いです。もちろん、フルタイムから
短時間勤務になったり、役職が外れることも、健康状態により健康状態や勤務状況によっては、継続雇用されないケースももちろんあります。

定年延長と継続雇用制度の大きな違いは定年延長の場合、65歳まで正社員としての雇用が今まで通り継続ですが、定年延長の場合は60歳で一度雇用関係が終了します。新たな労働条件で再雇用されるために、給与や待遇が見直されることがほとんどです。定年前と同じ条件で働けると思っているとがっかりしちゃうかもしれません。

高年齢雇用継続給付の縮小での収入への影響は?

2025年4月から高年齢雇用継続給付の支給率が引き下げられたことは、多くの中高年の方にとって「これからの生活にどう響くのだろう」と、不安に感じるニュースかもしれません。

この給付金は、60歳を過ぎて賃金が下がったときに、少しでも収入の支えになるように用意された制度です。しかし、支給率が従来の15％から10％に下がったことで、これまで期待していた金額より少なくなり、一緒に働き続けるお金の安心感も薄れる可能性があります。

例えば、60歳でこんな話を耳にすることがあります。ある日、家計簿を見て、収入が思っていたより減っていることに気づいた時の、胸のざわつき。毎月の給付金が減った分、これからどうやってやりくりしようか、心細さを感じることも。未来への不安が少しずつ忍び寄ります

でも、大丈夫です。この変化は確かに生活に影響を与えますが、ここからが大切なスタートです。自分の暮らしを守るために、少しずつ準備を始めましょう。例えば、無理なく続けられる節約や資産形成に目を向けたり、65歳まで、そして70歳まで働き続けるために、健康管理や新しいスキルを磨く時間を作ることができます。そうやって、自分で自分の未来を支える力を育てることができるのです。

「給付金が減るから不安」を取り入れる気持ちは、決してあなたによって異なります。社会の仕組みは変わりながら、私たち自身の言葉がその波にどう乗っていくかを考えていく時代になったのが良いのです。

だからこそ、暗い気持ちに押しつぶされそうな時、少しでも周りに話してみてください。このように考えている人と気持ちを分かち合って、希望を見つけていくことが何より力になります。

これからの毎日が、少しでも安心で、温かいものになりましょう、心から願っています。私たちは一人ではありません。歩みを止めず、未来につなげていきましょう。