地域の支援サービスを上手に活用するコツ|在宅介護を一人で抱え込まないために

地域の支援を受けながら高齢者が安心して歩く様子をイメージした写真

在宅介護を続けていると、「自分が頑張らなければ」と思い込み、気づかないうちに無理を重ねてしまうことがあります。

私自身、母の介護を始めた当初は、地域の支援サービスを使うことに、どこかためらいがありました。
けれど、いくつかのサービスを実際に利用してみて、介護の負担だけでなく、気持ちの面でもずいぶん楽になったと感じています。

今回は、私が在宅介護の中で実際に利用してきた地域の支援サービスと、その活用のポイントをまとめました。

目次

地域の支援サービスは、介護者の大切な支え

介護生活は、体力だけでなく気力も必要です。
毎日続くからこそ、介護者自身が休む時間や、気持ちを整える余裕を持つことがとても大切だと感じています。

地域の支援サービスは、「手を抜くためのもの」ではなく、介護を長く続けるための土台のような存在です。
私も、地域の力を借りることで、母と向き合う時間を、少し穏やかな気持ちで持てるようになりました。

デイサービスやショートステイの上手な使い方

デイサービスやショートステイは、介護者が自分の時間を確保するための大切な選択肢です。
デイサービスでは、入浴や食事、レクリエーションなどが提供され、利用者は日中を施設で過ごします。

母もデイサービスを利用していた頃は、家とは違う刺激を受け、会話や笑顔が増えていました。
ショートステイは、介護者の体調不良や急な用事、少し休みたいときにとても助けになるサービスです。

初めて利用するときは不安もありますが、事前に施設を見学し、スタッフの方と話しておくことで、安心して預けることができました。
母の生活習慣や好みを事前に伝えておくことも、利用中の不安を減らすポイントだと思います。

ボランティアや地域サークルがもたらすもの

地域のボランティアやサークル活動も、介護生活を支えてくれる大切な存在です。
高齢者向けの体操教室や、手芸・園芸などのサークルに参加することで、新しい情報や人とのつながりが生まれます。

私自身も、地域のボランティアの方と話す中で、他の介護者の体験談や、「そんな考え方もあるんだ」と思える視点を得ることができました。
母も、地域の人との交流があることで、日常生活に張り合いが生まれ、表情が明るくなることがありました。

役所や相談窓口を上手に使うために

介護に関する制度やサービスは、地域包括支援センターや市役所の窓口で相談できます。
初めて相談に行くときは、「何を聞けばいいのか分からない」と感じることもありますが、

  • 今困っていること
  • 介護の状況
  • 希望しているサポート

を簡単にメモして持参すると、話がとてもスムーズになります。私も定期的に相談することで、新しい制度やサービスの情報を知り、その時々の状況に合った支援を受けられるようになりました。

地域の支援を味方につけるという考え方

地域の支援サービスを活用することは、決して「頼りすぎ」ではありません。
介護者が無理を重ねてしまうと、結果的に介護そのものが続けられなくなってしまいます。
少しずつ、できるところから試してみる。
合わなければ、別の方法を探してみる。
その積み重ねが、介護を続けるための大きな支えになると感じています。

まとめ:一人で抱え込まない介護へ

地域の支援サービスを上手に活用することで、介護者の負担は確実に軽くなり、利用者の生活の質も向上します。
私自身も、小さな一歩から始めることで、母とともに、地域の支援を生活の一部として受け入れられるようになりました。

介護は一人で頑張るものではありません。地域の力を味方につけながら、
少しでも穏やかな気持ちで、日々を重ねていけたらと思います。

介護を続ける中で揺れ動く気持ちや、
立ち止まったときの記録は、こちらにまとめています。
在宅介護の体験と暮らしの記録

地域の支援を受けながら高齢者が安心して歩く様子をイメージした写真

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