在宅介護を続けていると、「もし今の状態がもう少し進んだら、どこで暮らすのがいいのだろう」
そんな問いが、ふと現実的になります。
公的施設を調べる中で、待機期間の長さや条件の厳しさを知り、
同時に気になってきたのが 介護付き有料老人ホーム でした。
民間施設というと、「高い」「贅沢」「お金がある人向け」そんなイメージを持っていましたが、調べていくうちに、在宅介護の延長線として考えやすい施設だと感じるようになりました。
この記事では、今は介護する立場、でも将来は介護される立場になるかもしれない自分として、介護付き有料老人ホームを整理します。
この施設はどんな人が対象?
介護付き有料老人ホームは、
要介護状態の高齢者を対象に、施設内で介護を受けながら暮らす施設です。
主な対象は、
- 原則65歳以上
- 要介護1〜5(施設により条件あり)
- 常時見守りや介助が必要
- 在宅介護が負担になってきた
「まだ病院ではないけれど、自宅での介護はそろそろ厳しい」そんな段階で検討されることが多い施設です。
元気な場合・病気になった場合も住み続けられる?
介護付き有料老人ホームの大きな特徴は、介護度が上がっても住み続けやすい点です。
- 施設内に介護スタッフが常駐
- 要介護度が上がっても原則住み替え不要
- 看取り対応を行う施設も増えている
ただし、
- 高度な医療(人工呼吸器・常時点滴など)が必要
- 医療依存度が非常に高くなった場合
には、医療機関や介護医療院への転院が必要になるケースもあります。
介護保険は使える?使えない?
介護付き有料老人ホームは、介護保険が使える施設です。
- 施設サービスとして介護保険適用
- 原則1〜3割負担
- 介護計画は施設が作成
在宅サービスのように「外部事業者を探す」必要がなく、施設の中ですべて完結する点は、家族にとっても大きな安心材料だと感じました。
入居一時金・月額費用の目安
ここは、公的施設との大きな違いです。
目安としては、
- 入居一時金:0円〜数百万円(数千万円の施設もあり)
- 月額費用:15万〜35万円前後
費用に含まれる主なものは、
- 居住費
- 食費
- 管理費
- 介護サービス費(介護保険適用分は別途自己負担)
「高い」と感じる一方で、待機なし・介護体制が整っているという点をどう評価するかが分かれ目になります。
実際の暮らしはどんな感じ?
介護付き有料老人ホームは、介護付きの住まいという表現が近いと感じます。
- 個室が基本
- 食事は共用食堂
- レクリエーションやイベントあり
- 24時間スタッフ常駐
- 外出・外泊は施設ルール内で可能
施設ごとの差が大きく、
- 家庭的な雰囲気
- ホテルのような空間
まで幅があるため、見学は必須だと強く感じました。
入居を考え始めたら、どこに相談すればいい?
介護付き有料老人ホームの場合、
- 地域包括支援センター
- ケアマネジャー
- 民間の施設紹介センター
- 施設への直接問い合わせ
が主な相談先になります。
特に民間施設は、情報の出し方が施設ごとに違うため、第三者の視点を入れると整理しやすいと感じました。
この施設が向いている人・向いていない人
向いている人
- 在宅介護が限界に近づいている方
- 早めに入居先を決めたい方
- 待機期間なく入居したい方
- 費用より安心感・体制を重視したい方
向いていない人
- 費用をできるだけ抑えたい方
- 公的施設への入所を第一希望としている方
- 医療依存度が非常に高い方
在宅介護と比べて感じるメリット・デメリット
メリット
- 24時間介護体制の安心感
- 家族の身体的・精神的負担が軽減
- 入居までのスピードが早い
デメリット
- 費用負担が大きい
- 施設ごとの差が大きく選択が難しい
- 長期的な支払い計画が必要
まとめ|介護付き有料老人ホームを「現実的な選択肢」として考える
介護付き有料老人ホームは、「お金がある人の施設」ではなく、「介護を続けるために選ぶ場所」だと感じました。
- 待たずに入れる
- 介護体制が整っている
- 家族が限界になる前に選べる
この3点は、在宅介護を続けている家族にとって、非常に大きな意味を持ちます。
費用面の覚悟は必要ですが、「もう少し頑張れるか」ではなく、
「安全に穏やかに暮らせるか」という視点で考えると、十分に検討する価値のある施設だと思いました。
この記事は、「自宅介護が限界になる前に、施設をどう考えるか」を整理した全体記事の中の一施設です。
他の介護施設との違いや、全体の中での位置づけについては、
「自宅介護が限界になる前に知っておきたい老人介護施設の種類と選び方で
まとめて整理しています。

