頑張りすぎない介護を。
体験から学んだ、負担を軽くし心穏やかに過ごすためのヒント
長く介護を続けていると、誰もが体と心の限界を感じるものです。
私も体験から実感しています。
介護者の大きな悩みは主に3つあります。
介護者が抱える3つの大きな問題
体力的な負担
介護による体力的な負担は、以下のような形で現れます
- 夜間の付き添い:睡眠不足による慢性疲労
- 移乗介助:繰り返す動作による腰痛・肩こり
- 休息不足:免疫力低下と体調不良のリスク増加
これらは一時的なものではなく、毎日積み重なることで深刻化します。
介護には体力を消費する作業が多くあります。夜中の付き添い、移動介助などが毎日続くため、疲労が積み重なっていきます。その結果、慢性的な腰痛や肩こり、不眠に悩まされる介護者が少なくありません。休めない日が続くと免疫力も落ち、体調を崩すこともあります。介護の現場では認知症への対応、排泄介助、外出時の付き添い、入浴介助、家事など、日々の困難が積み重なります。体力と精神力が削られ、無理を続ければ体調不良やうつ病にもつながります。
精神的なストレス
認知症介護では、思うようにコミュニケーションが取れず、孤独感やイライラ、ついには「介護うつ」と呼ばれる心の不調に陥ることもあります。私の友人も、孤立し、だんだん心が疲弊し、弊害が出ていると言っていました。疲労が蓄積することによって心身に様々な悪影響が出てしまうんです。
具体的には、集中力や思考力の低下、イライラしやすくなる、全身のだるさ、睡眠の質の低下などが挙げられます。
経済的な不安
介護用品や医療費、サービス利用の費用がかさみ、将来の介護期間が長引くかもしれないと考えると、不安が募ります。家計の見直しや支援制度の活用が心の支えになります。
これから先何年間いくらかかるのか考えると、不安が大きくなり心配が日々大きくなっていきます。

介護疲れで共倒れになる危険性
介護は休みなく続くと、知らず知らずのうちに体力を消費していきます。夜中にトイレに起きたり、腰や肩に負担のかかる動作を繰り返したりする日々は、とても大変です。家族が協力しあって頑張っても、状態によっては最悪の場合、介護者と介護される方が同時に体調を崩してしまう「共倒れ」という事態にもなりかねません。
実感した介護負担と解決への道
介護者自身の健康的な生活を守るために
介護者は誰にとっても重い責任ですが、まずは自分の健康が大切です。
適切な休息と気分の転換を心がけましょう!
1.栄養バランスの良い食事と軽い運動を日常に取り入れる

例えば、忙しい合間にフルーツや野菜を一品加えるだけでも、体が少しずつ元気になっていくのを感じるはず。タンパク質も大切なので、手軽に食べられる豆腐や卵、魚をメニューに入れてみてくださいね。こうしたちょっとした工夫が、疲れやストレスに負けない体を作る助けになります。
そして、運動も楽しい考えず、まずはストレッチや近所をゆっくり歩くだけでも十分です。体を動かすことで血の巡りが良くなり、気分もスッキリ。毎日短い時間でも続けるうちに、「あれ、なんだか調子いいかも」と感じられる日がきっと来ます。
2.心身を回復! レスパイトケア(短期休息)を上手に活用する方法

レスパイトケアは、介護に頑張るあなたの「ひと休み」の時間を作るための大切なサービスです。
普段はずっと介護を続けていて、自分の時間や気持ちのゆとりがなかなか持てないことも多いですよね。そんな時、レスパイトケアを利用すれば、介護を一時的に他の専門スタッフに代わってもらうので、心身ともにリフレッシュできます。
例えば、デイサービスで日中に数時間お世話になったり、ショートステイで数日間施設で過ごしたり。これらはみんな、介護者が自由な時間を持ち、趣味や友人との交流、ただゆっくり休む時間を楽しむための手段です。
この時間を取ることが、介護のストレス軽減だけでなく、介護の質を保つためにも大切なんです。介護をされる方も、普段とは違う環境で専門的にケアを受けることで安心感や刺激を享受し、生活の質が上がることもあります。
無理をしすぎず、レスパイトケアを上手に活用しながら、豊かな健康と幸せを守ることが、結果的に大切な家族への優しいケアへと導きます。

3.仕事を辞めざるを得なくなる「介護離職」のリスク

介護離職を避けるため、勤務先の介護休暇制度を調べることは重要です。
仕事と介護の両立は、多くの方にとって大きな挑戦です。急な介護の都合で休みを取ったり、勤務時間を調整したりすることが続くと、職場での立場が厳しくなり、やむを得ず退職を選ぶことを余儀なくされます。
4.信頼できる人に悩みを相談する

介護の悩みや不安を一人で抱え込まないようにするのは、とてもつらいことですよね。そんなとき、まずは信頼できる人に話してみることが、心の重荷を軽くする一歩になります。
家族や友人、仕事仲間でも構いません。自分の気持ちや困っていることを話すだけで、少し心が軽くなり、孤独感が和らぐことがあります。介護生活は孤独になりがちですが、話すことで新しい視点や解決のヒントが見つかることも多いです。
誰かに話を聞いてもらうだけで、気持ちがすっと楽になることが多くなり、相談をきっかけに新たな支援が始まることもあります。介護の悩みは一人で抱え込まず、信頼できる人や専門家と繋がって、一緒に解決の道を探してみましょう。
地域包括支援センターを活用する方法について情報も参考にしてくださいね。
地域包括ケアシステム(厚生労働省):全国の地域包括センターが調べられます
5.要介護度の見直し

介護を受ける方の状態は日々少しずつ古くなっています。だからこそ、定期的に要介護度とは、その方がどのくらいの介護を必要としているかを示す指標で、要支援1・2、要介護1〜5の7段階に分かれています。それぞれの段階によって、受けられる介護サービスの内容や利用できる限度額が変わるので、見直すことはとても大切です。
要介護度「実際の介護がもっと必要になってきた」「逆に少し楽になったかも」と感じた時は、一人で悩むまずにぜひケアマネジャーに相談してみてください。専門家の視点から適切な見直しやサービス調整を提案してくれます。
適切な見直しを行うことで、必要な支援をしっかり受けられ、介護する側も受ける側も無理なく過ごせる環境づくりができます。あなたの毎日の介護が少しでも楽になるように、こまめにチェックしてみてくださいね。

6.施設も選択肢の一つ

自宅での介護がどうしても大変になってきた時、そして介護の負担が重くなる時、介護者が介護できなくなった時、施設入所は必ずしも「諦め」や「最後の手段」ではなく、大切な選択肢の一つだと思っています。
施設では24時間体制で専門のスタッフがケアを行い、安心と安全をしっかり支えてくれます。もちろん費用の負担や入所待ちの問題など、現実的な課題もありますが、それ以上に介護者の身体・精神的負担を軽減できる点は、とても大きなメリットです。
私のとても親しかった友人は、一人でお母様の自宅介護をしていたのですが、今年、くも膜下で亡くなりました。彼女が倒れて、意識が遠のく前に本人が救急車を呼んだので、家族に連絡が行き家族がつくまでの間、痴呆が進んでいたお母さんは一人で家に。
ケアマネジャーさんに連絡を勧め、一時預かりをして貰えたと聞きほっとしました。
この時点から介護者が友人から彼女の弟さん、彼女の息子に変わるわけです。
自分に当てはめて考えても同じです。
その後友人、家族が奔走しお母様はサービス付き高齢者住宅に入所しました。
自宅介護は介護者が健康であることが必須です。今の日常は介護者の健康あってこそです。
くれぐれも健康には気をつけて過ごしましょう。
施設入所を考える時は、みんなが納得できる形で、安心して日々を過ごせるようサポートしていきましょう。
まとめ
この内容が、少しでも介護に奮闘する皆さんの心に寄り添い、日々の負担を軽くするヒントになれば幸いです。



