親の介護をしながらできる仕事とは?在宅で無理なく続ける選択肢と考え方

親の介護と仕事の両立を天秤で表現したイメージ
目次

在宅で無理なく続けるための考え方と選択肢

親の介護が始まると、生活は大きく変わります。
時間の使い方、体力、気力、そして収入のこと。

「少しでも収入を増やしたい」
「仕事を続けたい、でも今まで通りは無理」

そんな気持ちを抱えながら、答えが見つからずにいる方も多いのではないでしょうか。

私自身、親の介護と向き合う中で、同じように介護生活を送る友人たちと、
「仕事をどうするか」について何度も話し合い、模索してきました。

会社勤めの友人、店舗運営をしている友人、
「介護をしながらできる仕事なんて、本当にあるのだろうか?」
と何度も考えてきました。

この記事では、

介護を最優先にしながらでも続けやすい仕事の特徴と、
実際に選択肢として考えやすい在宅ワークについて、

現実的な視点で整理していきます。

介護と両立しやすい仕事に共通する特徴

介護中の働き方で一番大切なのは、
「どれだけ稼げるか」よりも 続けられるかどうか です。

私が感じている、介護と両立しやすい仕事の共通点は次のようなものです。

在宅で業務を進められる

通勤がないだけで、心身の負担は大きく減ります。
介護中は、外出準備そのものが難しい日もあります。
介護度にもよりますが、一人で家に置いておけない状態の場合は、
業種にもよりますが、介護サービスを利用してもなかなかフルタイムでの仕事は難しいです。
家で完結できる仕事は、最優先条件になります。

関わる人が少ない

急な連絡や人間関係のストレスが多い仕事は、介護中には大きな負担になります。
やり取りが最小限で済む仕事ほど、気持ちに余裕が生まれます。

仕事量や時間の融通がきく

介護は予定どおりに進みません。
「今日は無理」「今は中断」が許される仕事でないと、長く続けるのはなかなか厳しいです。

体調や気持ちに波があっても成り立つ

私は、毎日同じ時間、同じ集中力で働くのは現実的ではないと思っています。
短時間でも区切って進められる仕事が、在宅介護の日常に合っていると思います。

「どんな人でもできる仕事なのか?」という不安について

正直に言うと、すべての仕事が、誰にでも向いているわけではありません。

でもそれは

「できない」という話ではなく、
「今の自分に合うかどうか」の問題です。

体力、集中力、人と話すのが得意かどうか。
パソコン作業が苦にならないか、スマホだけがいいか。

大切なのは、
無理に向いていない仕事を選ばないことだと思うのです。

介護中に考えやすい在宅ワークの選択肢

ここからは、介護中でも比較的取り組みやすい仕事を、
始めやすさ・負担の少なさを基準に紹介していきます。

スマホで手軽な「アンケートモニター」

収入目安

月数百円〜3,000円程度

始め方(3ステップ)

  1. 大手アンケートサイトに無料登録
  2. 届いたアンケートに回答
  3. ポイントを現金や電子マネーに交換

アンケートモニターは、スマホがあればすぐ始められる在宅ワークです。

作業は数分で終わるものが多く、介護の合間にも取り組みやすいのが特徴です。

収入は少なめですが、

「まず何か始めてみたい」
「外とのつながりを感じたい」

という方には向いています。

やめたくなったらすぐやめられる気軽さも、大きなメリットです。

単純作業をコツコツと「データ入力」

収入目安

月1,000円〜1万円程度

始め方(3ステップ)

  1. クラウドソーシングに登録
  2. 初心者向け案件に応募
  3. マニュアル通りに作業

データ入力は、人とのやり取りが少なく、黙々と作業できる仕事です。

作業時間の融通がききやすく、介護の合間に少しずつ進められます。

単価は低めですが、
「今日はできない日があってもいい」と割り切れる人には続けやすい仕事です。

事務作業を支える「オンライン秘書」

収入目安

月1万円〜5万円程度

始め方(3ステップ)

  1. オンライン秘書サービスや求人に登録
  2. 事務経験をプロフィールに記載
  3. 業務内容・稼働時間を相談して開始

オンライン秘書は、事務経験が活かせる在宅ワークです。

業務量を相談しながら進められる点は、介護中には大きな安心材料になります。

ただし、急な連絡対応を求められる場合もあるため、介護状況に合わせて条件確認が欠かせません。

文章で知見を伝える「Webライター」

収入目安

月5,000円〜3万円程度(継続でそれ以上も)

始め方(3ステップ)

  1. クラウドソーシングに登録
  2. 初心者歓迎案件に応募
  3. 修正を受けながら経験を積む

Webライターは、自分の経験や知識を文章にする仕事です。

最初は単価が低くても、少しずつ積み重ねることで継続収入につながる可能性があります。
Webライターは、介護の合間でも時間を調整しやすく、体験を活かせる仕事のひとつです。

ただし、最初は収入が安定しにくいため、無理のない期待値で始めることが大切だと感じています。

デザインで表現する「Webデザイナー」

収入目安

月1万円〜10万円以上(スキル次第)

始め方(3ステップ)

  1. デザインツールで練習
  2. ポートフォリオを作成
  3. 小さな案件から応募

Webデザイナーは、学習が必要ですが在宅で完結する仕事です。

納期前に忙しくなることもあるため、介護状況とのバランスが重要です。

「好き」「やってみたい」という気持ちがある人向けで、無理に選ぶ必要はありません。

お客様と対話する「カスタマーサポート」

収入目安

月3万円〜8万円程度

始め方(3ステップ)

  1. 在宅カスタマーサポート求人を探す
  2. 勤務時間・条件を確認
  3. 研修後に業務開始

マニュアルが整っている場合が多く、未経験でも始めやすい仕事です。

ただし、時間拘束があるため、介護の急変時には注意と配慮が必要です。

未経験から高収入を狙える「電話営業」

収入目安

月5万円〜10万円以上も可能

始め方(3ステップ)

  1. 在宅営業案件に応募
  2. トーク研修を受ける
  3. 成果に応じて報酬

成果次第で収入は伸びますが、精神的な負担も大きい仕事です。

介護中は無理をせず、慎重な判断が必要です。

空いた時間を使ってできる「内職」

収入目安

月数百円〜数千円程度

始め方(3ステップ)

  1. 地域の内職情報を探す
  2. 作業内容・単価を確認
  3. 自宅で作業

収入は少なめですが、作業が単純で中断しやすい点が魅力です。

「手を動かしている安心感」を求める方には向いています。

どんな人に向いているか|一覧表

仕事向いている人注意点
アンケートモニター体力・気力に余裕がない収入は少額
データ入力コツコツ作業が好き単価が低い
オンライン秘書事務経験がある急な連絡対応がある場合
Webライター書くことが苦でない最初は低単価
Webデザイナー学ぶ意欲がある納期前が忙しい
カスタマーサポート人と話すのが好き時間拘束あり
電話営業収入重視・メンタルが強い精神的負担が大きい
内職手軽さ重視収入は期待しにくい

介護と仕事に悩んでいるあなたへ

介護をしながら働くことは、思っている以上に心も体も使います。
毎日がうまく回らなくても、それはあなたの頑張りが足りないわけではありません。

「今日は何もできなかった」
そんな日があって当たり前です。

それでも、今の生活の中で

「何かできることはないかな」
「少しでも楽になる方法はないかな」

そう考えたあなたの気持ちを大切にするために
未来にむけて、立ち止まって考えてみる時間をとってみることも大切です。

小さく始めたことが、すぐに結果につながらなくて当たり前です。
続けていくうちに、少し収入が増えたり、思いがけず仕事の幅が広がったり、
新しい人とのつながりが生まれることもあります。

無理に頑張らなくていい。
今の暮らしを壊さない範囲で、できることからでも十分です。

「やってみようかな」と思えたそのタイミングが、あなたにとっての、無理のないスタートです。

介護のある毎日の中でも、あなた自身の時間や未来を、少しずつ大切にしていってください。

よくある質問(親の介護と仕事について、気持ちの不安に答えるFAQ)

Q1. 親の介護をしながら仕事を考えること自体、わがままなのでしょうか?

A. わがままではありません。

介護を続けるためには、介護する側の生活や気持ちが守られていることがとても大切だと思います。

「少しでも収入を増やしたい」「自分の時間も大切にしたい」と思うのは、ごく自然な感情だと思います。

Q2. 介護中に仕事を始めるのは、まだ早い気がして不安です。

A. 無理に始める必要はありません。

介護の状況や心の余裕は、人それぞれ違います。

「今は考えるだけ」「情報を知っておくだけ」でも十分です。

始めるかどうかを決めるのは、いつでも構いません。

Q3. 途中で続けられなくなったら、失敗になりますか?

A. 失敗ではありません。

介護中は、体調や状況が急に変わることも多くあります。

「やってみて、今は合わないと分かった」という経験も、大切な気づきのひとつだと感じています。

やめる判断も、立派な選択だと思います。

Q4. 周りと比べて、何もできていない自分に落ち込むことがあります。

A. 比べなくて大丈夫です。

介護の形も、生活の事情も、背負っているものも、人それぞれ違います。

「今日一日を無事に終えた」それだけでも、十分に頑張っています。

できていることに、そっと目を向ける時間も、大切にしてほしいと感じています。

Q5. 介護と仕事、どちらも中途半端になりそうで怖いです。

A. 完璧に両立しなくていいと思います。

介護が優先になる日も、何もできない日もあって当然です。

「今の生活を壊さない範囲で考える」

その視点が、長く続けるためには何より大切だと感じています。

Q6. これから先のことを考えると、気持ちが重くなります。

A. 先のことを考えすぎなくて大丈夫です。

介護は長い道のりになることもありますが、

今は「今日をどう過ごすか」だけを大切にしてもいいと思います。

小さな安心を積み重ねることが、結果的に未来を支えてくれます。

親の介護と仕事の両立を天秤で表現したイメージ

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90代の母を在宅介護する筆者

いとう よしみ

90代・要介護4の母を自宅で介護しながら、実体験をもとに
「無理をしない在宅介護の工夫」を記録・発信しています。

介護の現場で本当に役立った
介護保険サービスの使い方、在宅介護に便利なグッズ、
生活を少し楽に整える工夫を、体験ベースでわかりやすくまとめています。

同じ立場の家族介護者が、
「自分だけじゃない」と感じ、
少しでも気持ちを軽くできるような情報を大切にしています。

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