在宅介護の夏、エアコンが欠かせない理由
今週は本当に暑い日が続きました。
我が家ではエアコンを一日中つけっぱなしの生活です。
昨年、長年使っていたエアコンが壊れて買い替えました。
17年使っていた白くまくん。2006年製ですから、よく頑張ってくれました。
今のエアコンは本当に優秀で、「電気代って、こんなに違うの?」と驚くほど。
電気代が高騰しているはずなのに、体感としては以前より楽です。
我が家はダイキンのうるさらXにしました。換気機能もあり、アレクサ対応で操作も簡単。
AI快適自動運転にしておけば、室温も湿度も自動で調整してくれます。
高齢者がいる家庭では、エアコンは贅沢品ではなく必需品だと改めて感じています。
母の口から出た「欲しい」という言葉
先日、アクセサリーを整理していたときのことです。
以前、ビーズ作家さんにお願いして、今は亡き我が家のワイヤーフォックステリア・小町ちゃんの
立体的な指輪を作ってもらったことがありました。
それを母が手に取り、しばらく眺めたあと、
ぽつりとこう言ったのです。
「お母さんも、プードルの指輪がほしいわ」一瞬、聞き返してしまいました。
母の口から「欲しい」という言葉を聞くのは、本当に久しぶりだったからです。
プードルの指輪が届いた日
「実用的じゃないけど、編んでもらおうか?」そう聞くと、母はとても嬉しそうな顔をしました。
ビーズの色は白がいいと言うので、我が家で暮らしてきたプードルの写真を送り、制作をお願いしました。
数日後、届いた指輪を指にはめた母の笑顔。
その表情を見ただけで、「お願いしてよかった」と心から思いました。
母はその日から、その指輪を毎日欠かさず身につけています。(笑)
「欲しい」と言わなくなる理由
我が家の母は、「何か欲しいものある?」と聞いても、たいてい「特にないわ」と答える人です。
高齢になると、欲求そのものを表に出さなくなる方も多いと感じます。
一方で、買い物依存のようになる方もいて、そこは本当に人それぞれ。
だからこそ、今回の「欲しい」という一言には、母の中で何かがちゃんと動いた感覚がありました。
ネットショッピングと時代の変化
車椅子生活になると、ひとりで外出して買い物をすることは難しくなります。
今は一緒にパソコン画面を見ながら、ネットで買い物をすることが増えました。
調子の良いとき、母はよく言います。
「便利ねぇ。頼むとすぐ届くし、すごい時代になったわね」
母は昭和7年生まれ。戦前に台湾で生まれ、戦後の引き揚げ、高度成長期、オイルショック、バブル、リーマンショック――激動の時代を生き抜いてきました。
その母が、今こうしてネットショッピングに驚いている姿を見ると、時代の流れの大きさをしみじみ感じます。
介護だけは、人の手でしかできない
便利な仕組みやサービスは、これからも増えていくでしょう。
AIも、家電も、どんどん進化しています。
でも、介護だけは、人が人を感じ取ることが必要な場面ばかりです。
表情の変化、声のトーン、「今日はちょっと違うな」という感覚。
それは、まだAIにはできません。
母の「欲しい」という言葉を受け止めた時間も、まさにそうした“人の感覚”があったからこそだと思います。
小さな欲求を大切にするということ
在宅介護の中では、大きな出来事よりも、こうした小さな気づきのほうが、心に残ります。
「欲しい」と思える気持ち。それを口に出せる関係。
その両方があってこそ、暮らしは少しだけ豊かになるのだと感じました。
今日も母の指には、小さなプードルがちょこんと乗っています。

