終末自宅介護「これからの過ごし方について」の冊子

目次

終末期における患者と家族のためのガイドブック「これからの過ごし方」

こんにちわ。
今月に入り、私が風邪をひいてしまい、そのまま母にも移してしまいました。母のベッドの隣に布団を敷いて寝ているので、考えてみれば当然のことなのですが、母の咳がひどくなり、夜には熱も出て、食欲が落ちて一気に元気がなくなってしまい、本当に慌てました。すぐに先生に来てもらい薬を開始し、2〜3日前から熱も下がってようやく落ち着いてきました。抗生物質は腎臓への負担があるため、熱が下がった段階で中止しています。

最近の母は眠っている時間が増え、食事もあまり量を食べられなくなってきています。無理に食べさせるのではなく、好きなものを好きなだけ食べられるよう、できるだけ負担のない形を心がけています。

そして先日、訪問医の先生から「これからの過ごし方について」という冊子をいただきました。自宅で終末期を迎える家族に向けてまとめられた、とてもわかりやすい資料です。私と同じように在宅で介護している方にもきっと役に立つと思い、私なりに内容を要約して共有したいと思います。冊子を読んで、これからの時間の過ごし方を考えるうえでとても参考になりました。

終末期の身体的変化の理解と準備

1週間前頃〜の変化の説明

患者の状態は徐々に変化し、睡眠時間が増加したり、意識が朦朧としたりする可能性があります。呼吸困難、むくみ、嚥下困難(食べるとむせる、形があるものをかんで飲み込めない状態)などもよく見られる変化です。
だんだんと眠られている時間が長くなっていきます

症状の緩和と苦痛の軽減

患者と家族の不安に寄り添う姿勢が感じられる環境の用意

痛み、息苦しさ、吐き気などの苦痛を和らげるために、薬の調整や体位の工夫、点滴の調整など、さまざまな方法があります。苦しさが(痛み・息の苦しさ・吐き気など)があるときには、必要な薬をあらかじめ使えるようにしておきます。

患者と家族の精神的サポート

患者の不安や疑問に寄り添い、コミュニケーションを大切にすることが重要です。家族は患者の希望を尊重し、できる限り患者が安心して過ごせる環境を提供する必要があります。

尊厳を保ったケア

ケアと工夫

患者が動きにくくなっても、床ずれを防ぐための体位変換や、清潔を保つケアなど、尊厳を保つためのケアが重要です。患者さんをお体が動かなくても床ずれがないように、定期的に体の位置やマットを工夫しています

医療チームとの連携

身体変化

医師や看護師と密接に連携し、患者の状態や治療方針について相談することが不可欠です。全ての方が同じ経過を経るものではなく、その方によって異なっております。医師や看護師と一緒にその時の状態を確認してください

人工呼吸や心臓マッサージについて

心肺や呼吸が止まるときどうしたら?

患者さんの希望を尊重し、事前に医師や看護師と話し合っておくことが推奨されています。患者さんにとって苦痛となる可能性も考慮する必要があります。人工呼吸や心臓マッサージそのものが患者さんに苦痛となる可能性があります。

重要な変化

変化のスピード

約80%の人はゆっくりと変化しますが、約20%の人は急激に変化し息を引きとられることがあります。

終末期の症状緩和のための薬の使用

苦痛を和らげるための鎮痛薬や睡眠薬の使用は、寿命を縮めるものではありません。使用する薬物の量は「苦痛のとれる最少の量」です。

「のどがゴロゴロする」症状

嚥下機能(食べるとむせる、形があるものをかんで飲み込めない)の低下により唾液が溜まることが原因で、約40%の人に起こります。体位の工夫や点滴の調整で症状を和らげることができます。

食事の工夫

食事が困難な場合は、食べやすい形状や栄養補助食品などを利用し、少量でも食べられるように工夫します。食べやすい形、固さなどの工夫や、少量で栄養が摂れるもの(栄養補助食品)なども工夫してみましょう

結論

「これからの過ごし方」は、患者と家族が終末期を安心して過ごすための貴重な情報でした。身体的変化への備え、症状緩和、精神的サポート、医療チームとの連携を通じて、患者の尊厳を尊重し、苦痛を最小限に抑えることがわかりやすく説明してありました。

昨晩は夕ご飯食べたく無いと言って眠っておりましたが10時頃目が覚め、お腹空かない?と聞きましたら「ちょっと空いたみたい」と言うので、何食べたいと聞いたら「かきたまうどん」(笑)
食べたいものを伝えられるのは嬉しいことです。急いでかきたまうどんを作り2人で食べました。量で言うと普通のご飯茶碗軽く1杯くらい食べられたかな。

今月の28日は母のお誕生日です。
みんなでお祝いしよう😊
お母さんがんばれ〜💕

終末自宅介護「これからの過ごし方について」FAQ

Q1. 自宅で終末期を迎える前に、最初に話すべきことは何ですか?

ご本人が「どこで過ごしたいか」「何を大切にしたいか」という希望を、家族で共有することが大切です。方向性を確認しておくことで、医療や介護の体制づくりがスムーズになります。

Q2. 眠る時間が増えたり食事が減った場合、どう対応したらいいですか?

終末期に見られる自然な変化です。無理に食べさせる必要はなく、本人が食べられるものを、食べられる分だけで大丈夫です。不安があるときは訪問医や看護師に相談しましょう。

Q3. 呼吸の変化や咳が増えてきたらどうしたら良いですか?

枕の高さを調整したり、横向きにしたり、加湿をするなど環境調整が効果的です。息苦しさがある場合は、すぐ主治医に連絡して指示を仰ぎましょう。

Q4. 家族が疲れたときはどうすれば良いですか?

終末介護は長期戦になることもあります。ショートステイやレスパイトケア、訪問看護などを取り入れ、家族が休息できる時間を意識的に作ることが大切です。

Q5. 医療や介護チームとの連携はどの程度必要ですか?

気になる変化をこまめに共有し、不安や疑問は遠慮せずに相談しましょう。些細なことでも伝えることで、ご本人にも家族にも安心感が生まれます。

Q6. 痛みが出てきた場合はどう対応すればよいですか?

痛みの場所や程度を観察し、早い段階で主治医に伝えてください。緩和ケアの方法を調整することで、ご本人の負担を減らせる可能性があります。

Q7. 夜間に急な変化があった場合はどうすれば良いですか?

訪問看護ステーションには24時間対応のオンコール体制があることも多いです。「夜だから…」と遠慮せず、不安なときは迷わず連絡しましょう。

Q8. 本人の希望が分からないとき、どう決めれば良いですか?

これまでの生活や価値観、好きだったことを振り返るとヒントになります。家族だけで判断が難しい場合は、ケアマネジャーや医療チームと相談しながら方向性を整理しても構いません。

Q9. 家で看取ることに不安があります。どこに相談すれば良いですか?

訪問医、訪問看護、ケアマネジャーが最初の相談先です。迷いや不安の段階でも相談して大丈夫です。家族を支えるためのサポート体制があります。

Q10. 「これからの過ごし方について」の冊子は、どのように活用すれば良いですか?

興味のある部分から読み始めて大丈夫です。気になる箇所にメモをし、医師や看護師との話し合いに活かすことで、ご家族全体の安心につながります。

外出が難しい場合は、通院・買い物代行サービスとの組み合わせがおすすめです。

日常生活のサポートには、生活支援サービス活用法の記事も参考になります。

見守りサービス活用法を取り入れると高齢者の安全を守れます。

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