在宅介護で大切だと気づいた「当たり前の強化」|母のリハビリ準備と身体づくりの記録

体の当たり前を強化の文字いり、顔写真入りストレッチイラスト
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在宅介護のリハビリ準備が始まった日

来週から、母はリハビリ特化型デイサービスに通う予定です。
それに向けて、今日から少しずつ準備を始めることにしました。

母は両手を離しての自立が難しくなってきており、今いちばん心配なのがパンツ型おむつの上げ下ろしです。
これまでOMUKENでさまざまな紙パンツを研究してきましたが、今の母には「片手でも無理なく上まで引き上げられること」が何より大切になってきました。

いろいろ試した結果、やはり花王のリリーフが一番合いそうだと判断し、今日から上げ下ろしの練習を始めています。

「できるかどうか」ではなく、「今の力で続けられるかどうか」。
在宅介護では、そうした視点がますます重要になってきたと感じています。

前日の準備が、楽しみになる

デイサービスに行く準備で、もうひとつ嬉しい変化がありました。
それは、前日に一緒に洋服を選ぶ時間が生まれたことです。
「何を着ていこうか?」と話しながら服を用意する時間は、母にとっても私にとっても、ちょっとした楽しみになっています。
外出の予定があるだけで、前日の空気が少し明るくなる。
そんな変化が、とてもいいなと思っています。

「行ってみたい」と思えた理由

母が見学前から「通ってみようかな」と前向きになった理由のひとつに、デイサービスのホームページがあります。
レコードブックというリハビリ特化型デイサービスのサイトに動画が掲載されていて、それがとても印象的でした。

一般的なデイサービスのような雰囲気ではなく、どちらかというとスポーツクラブのよう。
「高齢者が行く場所」という先入観がなく、母にも好印象だったようです。
利用時間は3時間と短めですが、週に1〜2回通うだけでも、日常はきっと変わる。
そんな期待を、今は静かに抱いています。

友人から教わった「身体の当たり前を強化する」という考え方

昨日は、ヨガの先生をしている友人と久しぶりに会いました。
歩き方や身体の使い方について話を聞く中で、とても腑に落ちる言葉をもらいました。
「身体は、急な変化を嫌うんだよ」
たとえばスクワット。
いきなり10回、20回やろうとするとつらくなり、結局続かなくなる。
でも、まずは5回を毎日続ける

5回では大きな変化は感じなくても、身体が「5回やること」を当たり前として受け止め始める。
そうなったら、7回、10回と自然に増やせる。
ヨガも同じで、いきなり難しいポーズを目指すのではなく、
第1ステージ、第2ステージと、段階を踏んで当たり前を積み重ねることが大切だそうです。
コロナ禍で外出が減り、すり足歩行になって転びやすくなった方が多いという話も印象的でした。
私も今日から、スクワット5回。始めました(笑)

「当たり前の強化」は、すべてに通じる

話を聞きながら、「当たり前の強化」って、仕事でも勉強でも同じだなと思いました。
子どもが九九を覚えると、九九を使える自分が当たり前になる。

アプリを使いこなすようになると、それが日常のスキルになる。
知識も身体も、継続が当たり前をつくる
分かっていたはずのことなのに、改めて新鮮に感じました。

介護だからこそ「新しい当たり前」をつくる

介護では、今までできていたことが少しずつできなくなります。
そのたびに、本人もいら立ち、介護する側も戸惑います。
でも、失われた当たり前を嘆くより、今の自分に合った新しい当たり前を、また一から育てていく
その意識と習慣こそが、介護を続ける力になるのだと感じました。

日常の終わりに、感謝を思う

友人と別れて急いで帰宅すると、母はお嫁ちゃんと食事を済ませ、すやすや眠っていました。
その寝顔を見て、ほっと一息。

会社に仕立てをしている友人が作ってくれた洋服も届いていて、
鏡の前で一人「いいじゃな〜い!」とつぶやきながら、うろうろ(笑)。
母の大島紬の反物で仕立ててもらったチュニックです。

こんなに素敵に仕上がるなんて。
今日は、支えてくれる友人たちに改めて感謝した一日でした。

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