デイサービス後の変化と折り紙の箱|母の「作りたい気持ち」に寄り添う在宅介護の一日

折り紙で作った箱
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デイサービスの日、少しずつ見えてきた変化

今日はデイサービスの日。
朝8時半にお迎えが来て、母は元気に出かけていきました。
母を送り出したあとは、いつもの家事を一通り済ませ、11時からは知り合いのお店でランチ。気づけば15時半で、あっという間の時間でした。

家に戻ると、文句をぐにゃぐにゃ言いながら待っていたクロちゃんの相手をして、ようやく一息。
その少し後、母が帰ってきました。
最近、週に二度デイサービスに通うようになってから、母の体にほんの小さな変化が出てきています。
「今日はね、少しだけだけど足が上がったのよ」
そう言って、少し誇らしそうに話す母。
ほんのわずかな変化でも、本人にとっては大きな前進。
その喜びを一緒に感じられるのは、介護をしている側にとっても嬉しい瞬間です。

「これ、作ってほしいの」から始まった時間

お茶を飲みながら今日の出来事を聞いていると、
「ちょっとバッグ取ってくれる?」と母。

渡すと、にこにこしながら折り紙で作った八角形の箱をテーブルに置きました。
「ね、すごいでしょう?これね、作ってほしいの。あなた器用だから、見れば作れると思って!」

……え?
いやいや、作ったことないし。
内心ちょっと困りながらも、母の期待に満ちた表情を見てしまったら、断る理由はありません。
会話を続けながら、さっとYouTubeで検索。

——ありました。
「YouTube、神だねえ」

気が大きくなった私は、思わず
「まかせなさ〜い」
なんて言ってしまいました(笑)

作る理由なんて、聞かなくていい

「これね、作ってもらおうと思って借りてきたのよ〜」
……借りてきたんだ!

「折り紙でこんな箱が作れるなんてびっくりしちゃって。よくできてるでしょ?」
確かに、よくできています。
このとき思いました。

何に使うのか、どうするのかは、もうどうでもいい。
作りたいと思ったこと。
誰かに頼みたいと思ったこと。

それ自体が、今の母にとって大切な「意欲」なのだと。
「作ってほしい」と言ってくれたなら、作りましょう。
一個でも、何個でも。

明日は折り紙Day

家に折り紙がなかったので、母と一緒にAmazonで選びました。
今は本当にいろんな折り紙があるんですね。色も柄も豊富で、見ているだけで楽しい。

「明日は折り紙の日ね」
そんな会話をしながら選んだ折り紙は、翌日に届く予定です。

明日は宝箱づくり。
きっと、うまくいくかどうかよりも、一緒に手を動かす時間そのものが大切。
在宅介護の毎日は、特別なイベントよりも、こうした何気ないやりとりの積み重ねでできています。

小さな「やりたい」が、暮らしを前に進める

母が「これ作ってほしいの〜」と持ち帰ってきた折り紙の箱。
この日だけで終わると思っていたのですが、
実はここから、我が家の折り紙時間は少し続くことになりました。

週末は、母と一緒に折り紙の箱をいくつも作りながら、「何を入れようか」「これは誰が使う?」と話す時間が増え、
介護の合間に、思いがけず楽しいひとときが生まれました。
そのときの様子は、こちらの記事にまとめています。

週末は折り紙一色(笑)|母との時間が増えた在宅介護の記録

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介護の中で生まれる、こうした小さな楽しみも、振り返れば大切な記録のひとつだと感じています。

介護をしていると、「できなくなったこと」に目が向きがちです。
でも、今日の母は違いました。

・少し足が上がったこと
・作りたいものがあること
・誰かに頼みたいと思えたこと

その一つひとつが、今の母の「前に進む力」。
在宅介護は、こうした小さな変化を見逃さず、一緒に喜び、形にしていく日々なのだと、改めて感じた一日でした。

折り紙で作った箱

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90代の母を在宅介護する筆者

いとう よしみ

90代・要介護4の母を自宅で介護しながら、実体験をもとに
「無理をしない在宅介護の工夫」を記録・発信しています。

介護の現場で本当に役立った
介護保険サービスの使い方、在宅介護に便利なグッズ、
生活を少し楽に整える工夫を、体験ベースでわかりやすくまとめています。

同じ立場の家族介護者が、
「自分だけじゃない」と感じ、
少しでも気持ちを軽くできるような情報を大切にしています。

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