入院1日目の記録 ― 母を想いながら過ごした一日
母が入院してから最初の一日。
昨日は病院から、おむつのことや歯磨きのことについて電話が入り、そのたびに胸がドキッとしました。着信音ひとつで、心が揺れる。
介護をしていると、そんな瞬間が増えていきます。
朝はシーツやタオルを大洗濯。
母のいない部屋を見つめながら、少しだけ静かな空気を感じました。
その後、以前から約束していた友人一家が遊びに来て、お昼は息子のお店で一緒に食事へ。
楽しく会話を交わしながらも、どこか心の奥では、母のことをずっと想っていました。
家に戻ると、注文していた 足湯用の桶 が届いていました。
「母に足湯をしてあげよう」と思って買ったもの。
けれど、今は入院中で使えず、部屋の真ん中にぽつんと置かれていました。
少し胸がぎゅっとしながらも、「今日は自分が試してみよう」と思い、カモミールと蓬の入浴パックを入れて足湯をしてみることに。
温かさが足元からじんわり広がり、体と心がほっとほどけていく感覚に包まれました。
張りつめていた気持ちが緩んだのか、そのあと横になったら…なんと4時間も眠ってしまいました。
「やっぱり少し無理していたんだな」と、静かに気づかされる時間でした。
同じ世代の友人たちも、それぞれの介護の真ん中で
最近、同じ世代の友人たちと話していると、
多くの人が 誰かの介護や老いと向き合っている ことに気づきます。
- 一緒に暮らす体制を調整している人
- 施設を探し始めた人
- 老老介護の中で悩んでいる人
それぞれに事情があり、答えは一つではありません。
それでも、同じ立場の仲間と話すことで
一人じゃない
そう感じられる瞬間があります。
支え合いながら生きている。
それは、年齢を重ねていく過程の一部なのだと、静かに実感しました。
今を大切に生きる ― 未来を想いながら
人はやがて、誰かの手を借りながら生きていくようになる。
その現実を前にすると、残された今の時間がいっそう愛おしくなります。
母との時間を大切にしながら、自分らしい生き方も手放さずに、日常の小さな喜びを積み重ねていくこと。
それが、私にとっての「今を生きる」ということなのだと感じています。
小さな幸せを抱きしめて
今日は、友人との食事、足湯の温かさ、そして静かな部屋での眠り。
一つひとつが、心を支えてくれました。
明日もまた新しい一日。
母の回復を信じながら、穏やかな気持ちで過ごしていこうと思います。
入院中は、ただ無事を祈る時間が続きました。
そして退院後、また一緒に暮らし始めてから、
在宅介護の現実をあらためて実感することになります。
退院直後の暮らしの記録は、
▶ 退院直後の在宅介護で見えてきた暮らしの工夫|母の笑顔と排泄ケアのリアル
にまとめています。
よくある質問(FAQ) — 介護中の入院を経験した介護者の視点から
Q1. 入院中、家にいる時間が増えて気持ちが落ち着かず、不安が強くなります。どう過ごせばよいでしょうか?
A. 不安で心が揺れるのは、私も同じです。とても自然な反応です。
私自身も落ち着かない時間がありましたが、「家事を整える」「短く休む」「少しだけ自分の時間をつくる」など、小さな行動が心の安定につながりました。無理に気丈でいようとせず、呼吸を整えるだけでも心が軽くなります。
Q2. 入院中でも、介護者は休んで良いのでしょうか?罪悪感を感じてしまいます。
A. 休むことは「介護を手放すこと」ではなく、「介護を続けるための準備」だと思っています。
少し眠る・お茶を飲む・足湯で身体を温めるなどの時間は、心と体を回復させてくれます。
罪悪感ではなく、「次にまた支えるための充電時間」と受け止めてくださいね。
Q3. 入院中の親のことを考えると気持ちが沈みます。誰かに話してもいいのでしょうか?
A. ひとりで抱え込まず、信頼できる友人や家族に気持ちを共有することを強くおすすめします。
「聞いてもらえる人がいる」だけで、不安が和らぐことがあります。
私も会話やつながりに支えられ、「また頑張ろう」と思える時間を取り戻せました。
Q4. 入院中に何かしておくと良いことはありますか?
A. 私の場合は、退院後の生活を少し整えながら、自分の体を休めたり、気分転換をする時間を意識しました。
また、洗濯や部屋の整理など「できる範囲」で準備を進めることで、前向きな気持ちで退院を迎えることができました。

