介護の未来を考えるようになった理由
このブログを書き始めてから、私と同じように家庭で介護している方、仕事として介護に関わっている方、そして「これから介護に直面するかもしれない」という方など、本当にさまざまな方とつながるようになりました。
直接お会いしたことはなくても、コメントやメッセージを通して思いを共有できることが増え、たくさんの力をいただいています。心から感謝しています。
母の介護をしながら感じるのは、介護は決して特別な誰かの話ではなく、いつか多くの人が向き合う現実だということです。このブログを書き始めたのは約1年前。その頃と比べても、我が家の状況も、周囲の環境もずいぶん変わりました。
介護は、ある日突然始まる
最近、友人たちの間でも「親を一人で置いておけなくなった」という話を本当によく聞くようになりました。
それまでは普通に暮らしていたのに、急に自分がどこにいるかわからなくなったり、ついさっきのことを忘れてしまったり、銀行口座の暗証番号が思い出せなくなったり。
また、転倒して骨折したことをきっかけに、そこから一気に介護が始まるケースも多いです。
介護突入は、環境が一変します。
自宅介護を選ぶ人も、施設入所を検討する人も、「いつ施設が見つかるかわからない」という現実の中で、見つかるまでの間をどう乗り切るかを急いで考えなければなりません。
仕事があり、急に会社を休めない。
でも、親を一人で置いておくこともできない。
この状況は、想像以上に精神的な負担が大きく、心が追い込まれていきます。
介護する側の暮らしは守られているだろうか
介護している私自身も、いつ介護される側に回ってもおかしくない年齢になってきました(笑)。
最近は、母が週に3回デイサービスに通っている時間以外は、ほとんど外出できない生活です。それでも、出られる日があるだけ、まだ恵まれているのかもしれません。
幸い、私は家でできる仕事なので、今のところ在宅介護を続けることができています。
けれど、外で働いている方にとっては、本当に大変な状況だと思います。
介護の未来を考えるとき、まず守られるべきなのは「介護される人」だけではなく、「介護する人の日常」なのではないかと、強く感じるようになりました。
ケアマネージャー不足という現実
私たち介護している側が、最も頼りにしている存在。
それがケアマネージャーさんです。
ところが、現状はケアマネージャーさんが圧倒的に不足しています。
「令和4年度介護労働実態調査」によると、ケアマネージャーの平均年齢は53歳。
45〜50歳未満と55〜60歳未満が最も多く、60歳以上が25.4%を占めています。
介護の現場を支えている方々自身も高齢化しているという現実。
定年後も嘱託や非常勤として働き続けている方が多いと聞きます。
この状況で、これからますます増えていく介護需要を支えられるのだろうか。
不安を感じずにはいられません。
超高齢社会のなかで、家族だけでは限界がある
2025年には、国民の5人に1人が75歳以上になると言われています。
団塊の世代800万人全員が後期高齢者になる年です。
家族が近くにいて支えられる人もいれば、一人暮らしの方もいます。
すでに「家族だけで老人介護を担う」という選択肢は、限界に近づいているように感じます。
これからの日本の介護問題は、個人や家族の努力だけでは解決できない段階に来ているのではないでしょうか。
それでも、暮らしの中にある小さな喜び
そんなことを考えながらも、我が家の母は相変わらず元気に過ごしています。
先月、「美味しい蒸しパンが食べたい」と言うので、シンプルに小麦粉・卵・牛乳で蒸しパンを作りました。
「これこれ、この味」と大喜び。
褒められると調子に乗る私は、黒糖蒸しパン、チーズ蒸しパンと、週に1〜2回蒸すようになりました(笑)。
蒸したじゃがいもで作るコロッケも、茹でたものよりずっと美味しくて、母も大満足。
もちろん、我が家のクロちゃんにも玉ねぎ抜きのコロッケを用意します(笑)。
19歳になるクロちゃんは少しヨタヨタしていますが、食欲旺盛でまだまだ健在です。
おわりに|介護の未来は、日常を守ることから
介護の未来を考えると、不安になることはたくさんあります。
でも、目の前の暮らしを丁寧に積み重ねていくことしか、今の私にはできません。
介護される人が穏やかに過ごせること。
そして、介護する人が自分の生活を失わずに続けられること。
その両方が守られる社会であってほしいと、心から願っています。

