外出が減っても、おしゃれは楽しめる
91歳、要介護4の母との日常から
91歳で要介護4となると、どうしても外出の機会は限られてきます。
それに伴って、「おしゃれをする場」も少なくなりがちです。
でも、母は昔から大のおしゃれ好き。
今も週に3回、デイサービスへ出かける日をとても楽しみにしています。
だから私は、デイサービスの日の朝、必ず母に聞くようにしています。
「今日は何を着て行く?」
服を選ぶ時間が、母の表情を変えてくれる
「今日は明るい色にしようか」
「ちょっとシックな感じもいいわね」
「アクセサリーはどうする?」
「バッグはこれにする?」
そんなやりとりをしながら、服だけでなく小物まで一緒に決める時間は、私にとっても、とても大切なひとときです。
今朝は、久しぶりに薄く口紅もつけてみました(笑)。
たったそれだけなのに、鏡に映る母の顔がぱっと明るくなります。
紅ひとつで、こんなにも表情が変わる。
母もまんざらではない様子で、少し誇らしげでした。
「マニキュア、つけてみる?」
爪先から生まれる前向きな気持ち
昨日、母の爪を切りながら、ふと聞いてみました。
「マニキュア、つけてみる?」
すると母は少し考えてから、
「透明のピンクなら、いいかしら?」と。
「いいと思うよ」と答えると、「じゃあ、つけてみようかな」と、少し嬉しそう。
母の爪は、正直言って艶もなく、年齢なりに水分も減ってきています。
皮膚も爪も、歳を重ねると変わっていくものですよね。
それは、私自身も同じ。
若い頃とは明らかに違うと感じることは増えました(笑)。
それでも、「今の自分なりに楽しむ」その気持ちを持ち続けたいと思っています。
一緒に画面を見ながら選ぶ時間も、立派な楽しみ
早速、Amazonで透明ピンクのマニキュアを一緒に選びました。
今は、画面を見ながら母と一緒に買い物ができる時代。
「これ、きれいじゃない?」
「派手すぎないかしら?」
そんな会話をしながら選ぶ時間も、立派な“おしゃれ時間”なのだと思います。
介護の合間に、私自身の時間も
友人が新規事業に挑戦
この日は、新しく事業を立ち上げる友人と打ち合わせのため、久しぶりに事務所へ出かけました。時間が限られていたので、午前中から二人でせっせと調べ物。
お昼は外に出る余裕がなく、友人が買ってきてくれた天然酵母のパンを食べながら、
おしゃべり半分、調べ物半分。
気づけば、あっという間に午後3時。
「時間が経つの早すぎる〜」と言いながら帰宅しました。
家に着いて10分ほどしたら、母もデイサービスから帰宅。
間に合ってよかったと、胸を撫で下ろしました。
「楽しみ」があると、日常は少し軽くなる
明日は夕方から、お嫁ちゃんに母をお願いして外出する予定です。
今年のはじめに心臓の大きな手術をした友人が、すっかり元気になって息子のお店に遊びに来てくれるのです。
久しぶりに顔が見られるのが、とても楽しみ。
大きな手術だっただけに、本当に元気になってくれてよかった。
明日は“復活祭”です(笑)。
在宅介護の毎日は、決して派手な出来事ばかりではありません。
でも、服を選ぶ時間、爪先に色をのせること、誰かに会う予定があること。
そんな小さな「楽しみ」が、母の気持ちを、そして私自身の心を、そっと支えてくれています。
おしゃれは、若さのためだけのものじゃない。
年齢を重ねても、介護があっても、「自分らしさ」を感じられる大切な時間なのだと、母の笑顔を見ながら、改めて思っています。

