バスボードで入浴が劇的にスムーズに
母の入浴介助は、いつも緊張がつきものです。足腰の力が弱ってからというもの、浴槽の出入りには転倒のリスクがあり、一度2人で動けなくなってから、毎回「今日も無事に入れるかな…」と不安を抱えながらサポートしていました。
そんな我が家で、最近とても大きな変化がありました。
バスボードを導入したことで、浴槽の出入りが驚くほどスムーズになったのです。
正直なところ、こんなに安心して入浴できるようになるなんて想像していませんでした。「もっと早く使えばよかった…」というのが本音です。
バスボードを使った入浴の流れ(実体験)
実際にどのように使っているか、我が家の流れをご紹介します。
- お風呂用車椅子に座ったまま浴室へ
入浴前の移動もスムーズで安心。 - 浴槽手すり+浴室内手すりにつかまり、バスボードに横移動して座る
ここがとても安定していて、母の表情にも余裕が出ます。 - 座ったまま片足ずつ、ゆっくり浴槽をまたぐ
座って行うことで、足の力が弱っていても安全にまたげます。 - 浴槽内の椅子に座る→バスボードを外す
私が横からバスボードを外すことでスペースが確保され、お湯につかりやすくなります。 - 上がるときも同じ手順を逆にするだけ
“同じ動きで入れる”というのが、認知的にも身体的にもとても優しいポイント。
この一連の流れが、驚くほど安定していて、母自身も恐怖心がなくなったのか「安心して入れるわ」とホッとした様子。
介護用品の力は本当にすごいと実感しました。
入浴中は母と私にとっての“ほっとする時間”
バスボードのおかげで入浴のハードルが下がり、母とゆっくり話す時間が自然と増えました。
私自身も一緒に浴室に入らないとサポートが難しいため、湯船で温まりながら母と雑談する時間が生まれます。温泉に行ったときのような、ちょっとした女子トークのような時間。
介護に追われていると忘れがちですが、こういう“心がゆるむ瞬間”は本当に大切だと感じます。
母はお風呂から上がったあとは、ドライヤーで髪を乾かし、化粧水と美容液で仕上げをして満足げな表情。「やっぱり家のお風呂はいいわね」と言うその笑顔を見るたびに、頑張ってよかったと思えるのです。
寝る前に入ると体が温まり、眠りも深くなるようで、最近は夜中に起きる回数も減りました。
介護の知識はまだまだ勉強中
“知らない”は悪いことじゃなく、伸びしろ
最近は介護の専門家のYouTubeやブログ、noteをよく見ています。
「こんな方法もあったんだ」「これは使えそう」と思うことばかりで、本当に勉強になります。
介護はやりながら覚えていくことが多く、「正しい答え」があるというよりも、その家族に合った形を見つけていく過程だなと感じます。
私自身、母の子どもに生まれたことをしみじみと感じることがあります。
親子の縁は不思議で、どれだけ大変な日があっても「生まれ変わってもまた母の子でいたいな」と、ふと思う瞬間があります。
愛犬クロちゃんのこと
介護の最中でも、家にはもうひとり大切な家族がいます。
18歳になるクロちゃん。足は少しヨロヨロしていますが、食欲はあるのでまだまだ元気そうです。
「今度はお母さんの子どもになっておいでね」と話しかけたりもして、そんな時間にも癒されています。
家族の介護に向き合うと、命の時間の尊さについて考えることが増えますね。
私自身の体調と、介護者の健康問題
そして忘れてはいけないのが、介護者自身の健康です。
ここ1ヶ月、私は原因不明の風邪のような症状が続き、咳・だるさ・食欲不振で4kg痩せてしまいました(見た目は変わらず残念…)。
介護中は自分のケアが後回しになりがちですが、本当はここがいちばん大事。
今日はゆっくり休んで、しっかり寝ようと思っています。
介護は続けるための“ペース配分”が大事です。私の経験が、どこかであなたの励みになれば嬉しいです。
まとめ
バスボードひとつで、入浴はここまで変わります。
「怖い」から「できる」へ。
そして、介護する人とされる人の心の距離も、少し近くなります。
もしあなたのお家でも入浴に不安があるなら、ぜひ一度バスボードを検討してみてくださいね。
よくある質問(FAQ)
Q1. 在宅介護でバスボードはどんな人に向いていますか?
A.バスボードは、立ったまま浴槽をまたぐのが不安な方や、足腰の力が弱くなってきた高齢者に向いています。
特に「立位でのまたぎが怖い」「転倒が心配」という場合、座ったまま浴槽をまたげるため、安全性が大きく高まります。在宅介護で家族が入浴介助をする場合にも、安定しているので介助者の体の負担も、不安感も軽くなります。
Q2. バスボードを使うと本当に入浴は安全になりますか?
A.正しく設置して、手すりと併用することで、入浴時の転倒リスクは大きく下がります。実際に我が家では、バスボード導入後「怖い」という不安がなくなり、落ち着いて入浴できるようになりました。
ただし、浴槽のサイズに合うものを選び、本人の身体状況によって合う・合わないがあるため、無理のない方法を選ぶことが大切です。
Q3. 高齢の親を一人で入浴介助しても大丈夫でしょうか?
A.一人での入浴介助は、状況によっては危険を伴います。特に浴槽の出入りは事故が起こりやすいため、介護用具(バスボード・手すり・入浴用車椅子など)を活用することが前提になります。少しでも不安がある場合は、訪問入浴や専門職への相談を検討する事をおすすめいたします。
Q4. バスボードは介護保険で利用できますか?
A.バスボードは、介護保険適用外(自費レンタル)でレンタルできる事業者と、レンタル対象外(要購入)としている事業者があります。レンタルは、一時的に利用したい場合に便利ですが、衛生面から販売のみとしているケースが多いようです。自治体や要介護度によって、すべてが対象になるわけではないため、購入前にケアマネジャーさんへ相談すると安心です。
Q5. 在宅介護で入浴を続けるために一番大切なことは何ですか?
A.「できるかどうか」よりも、「安全かどうか」を優先することです。
本人の気持ちを尊重しつつも、無理をしない選択が長く介護を続けるコツだと感じています。
福祉用具やサービスを上手に使うことで、安心と心の余裕が生まれます。

