夜間のトイレ介助をラクにする5つの工夫|在宅介護5年の体験から分かった負担軽減のコツ

夜間に高齢者のトイレ介助を行う在宅介護のイメージイラスト
目次

在宅介護5年の体験から分かった、無理をしない夜の過ごし方

夜中のトイレ介助は、在宅介護をしている人にとって、体力的にも精神的にも大きな負担になります。
私自身、要介護4の母を自宅で介護してきた中で、「夜のトイレ介助が一番つらかった」と感じる時期が何度もありました。

眠っているところを急に起こされ、暗い中で足元に気を配りながら体を支える。
自分も半分眠った状態なので、少しの油断が転倒や事故につながる怖さもあります。

それでも「行きたい」と言われれば、断ることはできません。
この記事では、そんな夜間のトイレ介助を 少しでもラクに、安全に続けるために、私が実際に試してきた工夫 をまとめました。

どれも完璧な方法ではありません。
でも「もう限界」と感じる前に、知っておいてほしいことばかりです。

夜間のトイレ介助がつらく感じる理由

夜の介助がつらいのは、単に回数が多いからではありません。

・睡眠が分断される
・暗さによる不安
・転倒や誤嚥への緊張
・自分の体調が万全ではない

こうした要素が重なり、心身の負担が一気に大きくなります。
私も、急に起こされてふらつき、そのまま自分が転びそうになったことが何度かありました。
「このまま続けて大丈夫だろうか」と不安になったのも、夜の介助がきっかけでした。

夜間トイレ介助をラクにする①|照明と導線の工夫

まず見直してほしいのが 照明 です。
夜間のトイレ介助で一番危険なのは、暗闇での移動です。

我が家では、寝室からトイレまでの導線に

・足元灯
・小さなナイトライト

を設置しました。

ポイントは「明るすぎないこと」。
柔らかい光にすることで、目が覚めすぎず、足元もはっきり見えるようになります。

これだけで、転倒の不安がかなり減りました。
夜間介助の負担は、環境を整えるだけでも大きく変わります。

夜間トイレ介助をラクにする②|介助中の体勢と動き方

夜の介助では、どうしても無理な体勢になりがちです。
私も最初は腰を痛め、朝起きるのがつらい日が続きました。

意識していたのは

・腰を曲げすぎない
・膝を軽く曲げて体全体で支える
・片手で支え、片手で動作を補助する

という基本的なことです。
慣れてくるとつい雑になりがちですが、「今日は眠いな」と感じる日ほど、体勢を意識するようにしていました。

夜間トイレ介助をラクにする③|転倒防止と安全対策

夜間介助で一番怖いのは、転倒です。
高齢者だけでなく、介護者自身が転ぶリスクもあります。

我が家で行った対策は

・床に物を置かない
・滑り止めマットを敷く
・手すりを活用する
・歩行器や杖を併用する

環境を整えることで、「常に身構えている状態」から少し解放されました。
「何かあったらどうしよう」と思いながら介助するのと、「ここまでは安全」と分かっている状態では、心の余裕がまったく違います。

夜間トイレ介助をラクにする④|安心感を与える声かけ

夜中は、本人も不安になりやすい時間帯です。
無言で介助すると、体がこわばり、かえって動きにくくなることもあります。

私は必ず

「大丈夫だよ」
「ゆっくりでいいよ」
「すぐ終わるよ」

と声をかけながら介助していました。
声かけひとつで、介助が驚くほどスムーズになることがあります。
夜間介助は、技術だけでなく「安心感」もとても大切だと感じました。

夜間トイレ介助をラクにする⑤|紙パンツとの上手な付き合い方

夜間介助を大きく変えたのが、紙パンツの活用 でした。
ただ、母は最初とても抵抗がありました。

「おむつ」という言葉が、気持ちの壁になっていたのだと思います。
そこで私は、言い方を変えました。

ちょっとお漏らししても大丈夫な紙パンツだよ」と伝えると、
「あら、そんなのがあるの?」と、驚くほどあっさり受け入れてくれたのです。

言葉ひとつで、介護の流れが変わる。
この経験は、今でも強く心に残っています。

夜だけ紙パンツを使うことで、

・夜中の移動回数が減る
・介護者も安定して眠れる
・お互いの不安が減る

結果的に、介護全体がラクになりました。

トイレ介助からポータブルトイレ・おむつ介助へ移行するタイミング

夜間のトイレ介助がつらくなってきたら、それは 方法を見直すサイン かもしれません。

・歩行が不安定になってきた
・夜中に何度も起きる
・介護者がふらつく
・転倒の不安が強くなった

こうした変化を感じたら、ポータブルトイレや紙パンツへの移行を検討してもいいと思います。
「まだ大丈夫」と思い続けるより、「今の状態に合った方法」に変えることが、長く介護を続けるコツだと感じています。

まとめ|夜間のトイレ介助は「頑張りすぎない工夫」でラクになる

夜間のトイレ介助は、本当に大変です。
私も、夜中に何度も起こされ、ふらふらになりながら介助していた時期がありました。

今は母が寝たきりになり、夜中のトイレ介助はなくなりました。
それはそれで、少し寂しい気持ちもあります。

でも振り返ると、
「無理をしすぎなかったこと」
「方法を変えたこと」

は、間違いではなかったと思っています。
どうか、介護する側の体と心も守りながら、できる工夫から取り入れてみてください。

夜間のトイレ介助がつらくなってきたとき、
「次に何を考えればいいのか」が分からなくなることがあります。

排泄と入浴の介助がどう変化していくのかを、
実体験ベースで整理したページはこちらです。

 👉 在宅介護の排泄・入浴がつらくなったら|90代介護の段階別実体験ガイド

よくある質問(夜間のトイレ介助FAQ)

Q1. 夜間のトイレ介助は、毎回トイレに連れて行くべきですか?

A.「できるだけトイレに連れて行ってあげたい」と思う気持ちは、とても自然なことだと思います。
ただ、夜間は転倒のリスクや、介護する側の体への負担も大きくなりがちです。

私自身も、母を支えているときにふらつき、転びそうになってヒヤッとした経験があります。
状況に応じて、夜だけ紙パンツを使うなど、無理をしない選択も、介護を続けるためには大切だと感じています。

Q2. 紙パンツを嫌がられた場合、どうしたらいいですか?

A.「おむつ」という言葉を使わず、「安心できる下着」「夜用の下着」など、表現を変えるだけで、受け入れてもらえることがあります。
まさに我が家がそうでした。我が家の場合は、言い方を変えただけで、驚くほどすんなり移行できました。

Q3. 夜間の転倒が心配です。最低限できる対策は?

A.足元灯の設置、床の片付け、滑り止めマットの使用だけでも、転倒リスクは大きく下げられます。
我が家では、ベッドの横に置き型の手すりを設置したところ、体勢を整えるのにとても役立ちました。

Q4. 介護者の腰痛対策で気をつけることは?

A.腰を曲げすぎず、膝を使って支える体勢を意識すると、負担を減らしやすいようです。
特に夜間は注意が必要です。
私は腰が弱いため、無理を感じたタイミングで介助方法を見直しました。

夜間に高齢者のトイレ介助を行う在宅介護のイメージイラスト

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90代の母を在宅介護する筆者

いとう よしみ

90代・要介護4の母を自宅で介護しながら、実体験をもとに
「無理をしない在宅介護の工夫」を記録・発信しています。

介護の現場で本当に役立った
介護保険サービスの使い方、在宅介護に便利なグッズ、
生活を少し楽に整える工夫を、体験ベースでわかりやすくまとめています。

同じ立場の家族介護者が、
「自分だけじゃない」と感じ、
少しでも気持ちを軽くできるような情報を大切にしています。

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