在宅介護の11月を乗り越えて|93歳の母と迎える12月、食事と日常の記録

母の朝食の写真
目次

在宅介護の11月を、なんとか乗り越えて

退院の際、「年内もてばいいですね」と医師に言われた言葉が、ずっと頭の片隅に残っていました。

正直に言えば、その言葉を聞いた瞬間から、11月を無事に終えられるのか、毎日が不安でした。
それでも、気づけば12月を迎えることができました。
大きな出来事があったわけではありません。
ただ、今日も一日を無事に終えられた、その積み重ねです。

在宅介護では、「何も起こらなかった一日」が何よりも尊いと感じます。母と顔を合わせ、食事をして、眠りにつく。その当たり前の繰り返しが、どれほどありがたいことかを、今は強く実感しています。11月は決して楽な月ではありませんでしたが、だからこそ「ここまで来られた」という事実が、静かな自信にもつながっています。

今の介護体制と、支えてくれる方々


現在、母の生活は多くの方の支えの上に成り立っています。

  • お医者様が週1回
  • 看護師さんが週3回
  • ヘルパーさんが週3回
  • 訪問入浴が週2回

これだけの支援が入っていることで、在宅介護が成り立っているとつくづく感じています。

何かあったときに「すぐ相談できる相手がいる」という安心感は、介護者にとって本当に大きなものです。
一人で抱え込まずに済むというだけで、心の負担はずいぶん軽くなります。

スタッフの皆さんが、母だけでなく私の様子にも気を配ってくださることに、何度も救われました。
感謝の言葉では足りないほどです。

食事は、今も自分の力で

母の食欲は、以前と比べると少しずつ落ちてきました。
量は多くは食べられませんが、それでも朝・昼・晩と三食、自分で口に運ぶことができています。この「自分で食べられる」という事実は、在宅介護においてとても大きな意味を持ちます。

食事の量よりも、「食べる意欲があるか」「口を動かせているか」を大切にしています。
完食しなくてもいい、残してもいい。ただ、今日も食卓につけたこと、それだけで十分だと思うようになりました。
食べてくれる姿を見るたびに、「今日も一日、乗り越えられた」と心からホッとしています。

年末の身支度と、笑い合える時間

年末ということもあり、訪問美容の方に来ていただき、カットとブローをしてもらいました。
鏡を見ながら「さっぱりしたわ」と笑う母の表情を見て、こちらまで嬉しくなりました。
身だしなみを整えることは、気持ちを前向きにしてくれる大切な時間だと感じます。

毎年、お正月に着る服を一緒に選んでいましたが、今年は外出が難しいため、相談して首元が暖かいパジャマにしました。
色は赤がいいそうで、「サンタさんみたいね」と二人で大笑い。
12月に、こんな何気ない会話ができること自体が、奇跡のように感じられました。

介護の中で、気持ちが少し救われた瞬間については、
👉 介護中に感じた喜びと学び:今日の小さな発見
でも書いています。

数値は厳しくても、工夫は続く

血液検査の結果を見ると、腎臓の数値は相変わらず厳しい状況です。
正直、不安がゼロになることはありません。
ただ、カリウムなどの値が今のところ大きく崩れていないのは、日々の食事の工夫や、減塩・低カリウムの調味料のおかげだと感じています。

完璧を目指すのではなく、「今できることを続ける」。それだけで精一杯ですが、その積み重ねが数値に表れることもあります。
結果に一喜一憂しすぎず、淡々と続けることが、今の私たちには一番合っているように思います。

洗濯機を替えた理由

先日、洗濯機から急にカチャカチャと音がし始めました。
今の生活で洗濯ができなくなることを想像すると、正直ぞっとしました。
コインランドリーに行ける状況ではなく、洗濯が止まる=生活が止まる、そんな状態です。

ちょうど年季も入っていたため、Amazonのブラックフライデーを利用して買い替えました。
10kg洗いで音も静か。厚手の肌がけも楽に洗えるようになり、気持ちの余裕が生まれました。
家電ひとつで、生活の安心感がここまで変わるのだと実感しています。

食べることが、いちばんの楽しみ

今年のおせちも、母と一緒に相談しながら決めました。
減塩だしつゆとラカントSを使って作る予定で、制限はありますが、それをどう工夫するかが楽しみでもあります。
恒例の豚の角煮3kgも健在で、年末はキッチンに立つ時間が増えそうです。

食べることが、今の母にとって一番の楽しみ。
だからこそ、できる範囲で「食べたい」を叶えたいと思っています。
制限の中でも工夫することで、食卓の楽しさは守れると信じています。

朝は、いつものピザトースト

朝は相変わらず、ピザトーストのリクエスト。
野菜は一度茹でこぼしてカリウムとリンを抜き、米粉パンにのせて調理します。
ローファットチーズと糖質不使用ケチャップで、できるだけ体に負担の少ない形にしています。

毎朝同じメニューでも、「今日も食べられた」という事実が大切です。
食べてくれる姿を見るだけで、こちらの気持ちも落ち着きます。
朝の食卓は、一日のスタートを穏やかにしてくれる大切な時間です。

無理をしない選択

外出が難しい今、母の楽しみは限られています。
その中で「食べること」は数少ない喜びです。
先生からも「一日の中で調整できれば大丈夫」と言っていただき、少し肩の力が抜けました。

完璧を目指さず、無理をしない選択を重ねること。
介護を続けるためには、それが一番大切だと感じています。
できないことより、できていることに目を向けていきたいです。

私自身の時間も、大切に

今月は多くの忘年会をお断りしましたが、毎年恒例のクリスマス会と食事会には参加できそうです。
お嫁ちゃんが見ていてくれると言ってくれて、久しぶりに夜のお出かけができることになりました。

介護をしていても、ほんの少し自分の時間を持つことは大切だと思います。
友人と会って話すことで、また明日から頑張ろうと思える。
その循環を大事にしていきたいです。

まとめ|12月を迎えられたという事実

11月は決して楽な月ではありませんでした。それでも、こうして12月を迎えられたこと。それ自体が、今の私たちにとっては大きな意味を持っています。

これからも無理をせず、できることを一つずつ。
それだけで十分だと思いながら、日々を重ねていきたいです。

母の朝食の写真

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

90代の母を在宅介護する筆者

いとう よしみ

90代・要介護4の母を自宅で介護しながら、実体験をもとに
「無理をしない在宅介護の工夫」を記録・発信しています。

介護の現場で本当に役立った
介護保険サービスの使い方、在宅介護に便利なグッズ、
生活を少し楽に整える工夫を、体験ベースでわかりやすくまとめています。

同じ立場の家族介護者が、
「自分だけじゃない」と感じ、
少しでも気持ちを軽くできるような情報を大切にしています。

目次