認知症の母の「勘違い」に戸惑った一週間|病院通いと小さな異変に寄り添う日々

認知症の母が勘違いをした出来事を象徴するティッシュ箱の写真
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今週は病院続きで、気持ちも落ち着かない日々でした

今週は、母の体調が安定せず、私にとっても慌ただしく、気の抜けない一週間でした。

先週、母に血便が見られたため、急いで病院へ。血液検査ではいくつかの数値が思いのほか高く、念のため消化器内科を受診することになりました。

そして今週はMRIの撮影。

詳しい結果は次回の診察で聞く予定ですが、検査のたびに「どうか、何もありませんように」と願う気持ちは、介護をしていると自然と強くなります。

高齢になるにつれ、病院へ行く回数や検査が増えるほど、心の中に小さな不安が少しずつ溜まっていくものですね。

母の様子が少し変…気候の影響?それとも

今週は、気候の変化のせいなのか、母の言動が少し不思議に感じる場面がありました。

いつもと違うな」と思う瞬間が、いくつか重なったのです。

ティッシュの箱が“お菓子”に見えた出来事

ある日、母がテーブルの上に置いてあったティッシュの箱を指差して、こう言いました。

これ、とっても美味しいのよ

一瞬、何を言っているのか分からず、
「え?それ、ティッシュだよ?」と伝えると、母は真剣な表情で続けます。

「ここに置いておくといつでも食べられるの。すごく美味しいお菓子なの」
説明してもなかなか納得してくれず、どうしたものかと思っていると、

キッチンにいた息子(母から見れば孫)が様子を察して近づいてきました。

「これは食べたら入院だよ」

たったその一言で、母は「そうなの?」と、すんなり受け入れたのです。
介護をしていると、こうした場面に戸惑いながらも、「誰の言葉なら届くのか」を学ばされることがあります。

翌朝には、いつもの母に戻っていました

翌朝、私はあらためて聞いてみました。

「お母さん、これ何だと思う?」

すると母は、「ティッシュでしょ」と、きっぱり。

昨日の出来事が嘘のようで、私のほうが驚いてしまいました。
高齢になると、こうした“瞬間的な勘違い”が起きることがあります。

それでも、時間が経つと元に戻ることも多く、驚きと笑いと、そして安堵が入り混じる――
そんな瞬間が、介護の日常には突然現れます。

こんな日もある。それでも母らしさは健在

認知機能は、少しずつ、ゆっくりと変化していくもの。
けれど、母の中にある「昔からの感覚」や「好きなこと」は、今もちゃんと残っています。

料理が好きな母は、美味しいものの話になると途端に表情が明るくなります。
今回の勘違いも、どこか「食」に結びついた感覚だったのかもしれません。

「人の脳って、本当に不思議だなぁ」
そう思いながら、否定せず、母の世界にそっと寄り添うことの大切さを、あらためて感じました。

母、美容院 合間に「ひと息」

今日は、このあと母を美容院へ連れていく予定です。
カット・パーマ・カラーのフルコースで、所要時間はおよそ3時間。

その間、私は近くのカフェで、ゆっくり本を読むつもりです。
介護をしていると、こうした「自分のための時間」が、どれほど大切かを実感します。

介護は24時間続いているように感じますが、
ほんの少しでも自分を休ませる時間を持つことで、気持ちはふっと軽くなります。

小さな異変に気づきながら、今日も母と向き合う

今回のような出来事があると、母自身も戸惑っているでしょうし、私も不安になります。
それでも、それらすべてが、母と歩む今の暮らしの一部。

大切なのは、

否定しないこと
責めないこと
怖がらせないこと

そして、寄り添うこと。
同時に、私自身も無理をしすぎず、力を抜きながら過ごしていきたい。

介護をしていると、理由のはっきりしない不安や戸惑いが、ふと重なることがあります。
そんなときに、私自身が気持ちを立て直すヒントになった体験はこちらにまとめています。

 ▶ 在宅介護がつらいと感じたときに|介護中でも「できること」を見つけるための実体験


これからも母と一緒に、穏やかな時間を少しずつ重ねていけたらと思っています。

認知症の母が勘違いをした出来事を象徴するティッシュ箱の写真

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90代の母を在宅介護する筆者

いとう よしみ

90代・要介護4の母を自宅で介護しながら、実体験をもとに
「無理をしない在宅介護の工夫」を記録・発信しています。

介護の現場で本当に役立った
介護保険サービスの使い方、在宅介護に便利なグッズ、
生活を少し楽に整える工夫を、体験ベースでわかりやすくまとめています。

同じ立場の家族介護者が、
「自分だけじゃない」と感じ、
少しでも気持ちを軽くできるような情報を大切にしています。

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