在宅介護の日々に訪れた新しい命|曾孫誕生と母がつないできた時間

在宅介護中の母にとって4人目となる曾孫が誕生した記念写真
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新しい命が家族に加わった日

5月10日、一番下の息子に第二子が誕生しました。
元気な男の子です。
写真は翌日に送られてきたお孫ちゃん。
母にとっては、なんと4人目の曾孫になります。

知らせを伝えると、母は思わず声を上げて喜びました。
「まぁ……また増えたのね」
そう言いながら、何度も写真を眺めています。

赤ちゃんって、本当に不思議な存在ですね。
ふにゃふにゃと動いているだけなのに、
何度見ても飽きない。
動画が送られてくるたびに、つい再生してしまいます(笑)

曾孫を見つめる母の背中

母は、激動の時代を生きてきました。
戦後の混乱期、高度経済成長、価値観が大きく変わる時代。
それらを“当たり前の日常”として受け止めながら、
家庭を守り、子どもを育て、今ここにいます。

最近、Amazonのプライムビデオで
「陸軍士官学校」というドキュメンタリー映画と、
戦後の東京の変遷を描いた「東京レガシー」を観ました。

教育や指導者の存在が、時代や人の生き方にどれほど影響を与えるのか。
改めて考えさせられる内容でした。

その映像を観ながら、「この時代を、母はリアルに生きてきたんだな」
と、しみじみ感じたのです。

東京タワーと、ダッコちゃんの記憶

ふと、幼い頃の記憶がよみがえりました。
母に連れられて行った東京タワーの蝋人形館。

あの頃、東京タワーはまさに東京の象徴でした。
高度成長期の真っただ中で、未来は明るいと、誰もが信じていた時代。

私の腕には、ダッコちゃん。
今では懐かしい、あのゴムの人形です。

そんな思い出を胸に、今、母は曾孫の写真を眺めています。
時代は変わっても、命がつながっていく喜びは変わらないのだと感じます。

この子が20歳になる2043年

このお孫ちゃんが20歳になるのは、2043年。
その頃、日本は、世界は、どんな姿になっているのでしょう。

今とはまったく違う価値観、違う常識、違う暮らし方があるかもしれません。

それでも、この子たちが、希望を持って生きられる時代であってほしい。
そう願わずにはいられません。

母達が築いてきた時間、
私たちが今過ごしている時間、
そして、これからの世代の時間。

在宅介護をしていると、「時間」というものを、より立体的に感じるようになります。

母の日は、いつもの日常の中で

今週末は母の日です。
「どこか出かける?」と聞いてみましたが、母は少し首を振って、こう言いました。


「もう疲れちゃうからね。家でのんびりしてるほうがいいわ」
最近は外食もほとんどせず、「家で食べるごはんが一番おいしい」と言います。
だから、母がデイサービスに行っている間に、ネットでは買えないものを
“疾風のごとく”まとめて買い出し(笑)
こういう動き方も、在宅介護ならではの工夫かもしれません。

明日は洋服の大捜索

明日は、母からひとつ頼まれごとがあります。
「出してほしい洋服があるの」

……問題は、
どこに入っているかが不明なこと(笑)

「どの辺にあった?」と聞いても、「さぁ……どこだったかしらね」
こりゃ大変です(笑)

それでも、こうした小さな出来事も含めて、今の暮らしなのだと思っています。

在宅介護の中で、命のつながりを感じる

曾孫の誕生という大きな出来事と、洋服探しという小さな日常。
その両方が同時にあるのが、在宅介護のリアルな毎日です。

母がここまで生きてきた時間。
新しく生まれた命が、これから歩んでいく時間。
その交差点に、今、私は立っています。

今日も、できることを、できる分だけ。
そんな気持ちで、この日常を大切に重ねていこうと思います。

在宅介護中の母にとって4人目となる曾孫が誕生した記念写真

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90代の母を在宅介護する筆者

いとう よしみ

90代・要介護4の母を自宅で介護しながら、実体験をもとに
「無理をしない在宅介護の工夫」を記録・発信しています。

介護の現場で本当に役立った
介護保険サービスの使い方、在宅介護に便利なグッズ、
生活を少し楽に整える工夫を、体験ベースでわかりやすくまとめています。

同じ立場の家族介護者が、
「自分だけじゃない」と感じ、
少しでも気持ちを軽くできるような情報を大切にしています。

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