突然の転倒、どうすることもできなかったあの日
先日、母が部屋の中で転んでしまいました。
幸い、今回は骨に異常はなく、大事に至らずに済みました。
それだけで、まずは胸をなで下ろしました。
ただ、右足の膝の筋を少し痛めたようで、まったく立てません。
声をかけても、支えようとしても、どうやっても起こせない。
椅子に座らせることもできず、正直、途方に暮れてしまいました。
「このまま動かせなかったらどうしよう」
そんな不安が頭をよぎります。
家族が近くにいる心強さ
息子のお嫁さんに連絡すると、
孫と一緒にすぐ駆けつけてくれました。
二人がかりで、ようやく母をベッドに寝かせることができました。
息子が近くに住んでいる事が、こんなにも心強いと感じた瞬間はありません。
在宅介護は、基本的には一人で向き合う時間が多いものです。
けれど、いざというときに頼れる人がいる。
それだけで、気持ちの余裕がまったく違います。
「一人では無理」を実感して探した介護グッズ
母を落ち着かせたあと、
「次に同じことが起きたら、また一人では対応できない」
そう強く感じました。
何か良い方法はないかと調べているうちに、
目に留まったのが 「昇降座椅子」 でした。
インターネットで調べると、
Amazonなどでもいろいろな商品が出てきます。
ただ、価格を見ると、正直なところ「高い」と感じてしまいました。
昇降座椅子を調べる中で、 「介護用品は買うより、まずレンタルで試すほうが安心だ」と強く感じました。
実際に介護保険で借りられる福祉用具については、
▶ 介護保険でレンタルできる便利グッズ|実際に使って分かった福祉用具の選び方と失敗談
で詳しくまとめています。
介護保険でレンタルできると知って
そこで、すぐにケアマネージャーさんに連絡しました。
すると、昇降座椅子は 介護保険でレンタルできる福祉用具 だと教えてもらいました。
「買わなくていい」
「試してみて合わなければ返却できる」
その言葉に、気持ちがとても楽になりました。
昇降座椅子の使い方と、実際の安心感
昇降座椅子があると、
私一人でも、床に座り込んでしまった母を
無理なく座らせることができます。
まず、母を昇降座椅子に座らせ、
手元のレバーを操作すると、
座面がゆっくりと持ち上がっていきます。
椅子と同じ高さまで上げたら、
向きを変えて、そのままベッドへ移動。
力任せに持ち上げる必要がないので、
介護する側の腰や体への負担も大きく減りました。
転倒は「また起こるかもしれない」
母の膝の痛みは、その後回復しました。
今は以前と同じように過ごしています。
けれど、在宅介護をしていると、
「またいつ転ぶか分からない」
という不安は、常に頭のどこかにあります。
だから、昇降座椅子は返却せず、
しばらく借りたままにすることにしました。
この出来事をきっかけに、 「在宅介護は一人で頑張りすぎてはいけない」と強く思うようになりました。
転倒や急なトラブルに直面したときの気持ちは、
▶ 冬の在宅介護で気づいた脱水と転倒リスク|定期検診と昇降座椅子で支えた一日
にも書いています。
昇降座椅子は、私にとっての「お守り」
昇降座椅子が部屋にある。
それだけで、気持ちの安心感がまったく違います。
「もしものときも、これがある」
そう思えることが、
介護を続ける上でどれほど大きな支えになるか。
手頃な負担でレンタルできる、
私にとっての お守りのような介護グッズ です。

