コーヒーの時間に、ふとこぼれたひと言
昨日、母と一緒にコーヒーを飲んでいたときのことです。
何気ない会話の中で、母がぽつりと、「お花が欲しいわ〜」と言いました。
特別な理由があったわけでもなく、ただ、その瞬間にそう思ったのだと思います。
そのひと言がきっかけで、母を連れて近くのホームセンターへ行くことになりました。
小さな鉢植えと一緒に持ち帰った時間
お店では、梅と松のミニ盆栽、そしてシクラメンを選びました。
母は一つひとつをじっと見ながら、
「これがいいわね」、「こっちもかわいい」と、久しぶりに表情が生き生きしています。
家に帰ると、「寄せ植えにしたいわね」という話になり、
「じゃあ、小さい葉牡丹もいるね」と、年内にまた行く約束をしました。
予定が一つできるだけで、気持ちが少し前向きになるのを感じます。
母との何気ない日常の中で感じた小さな変化や気づきは、在宅介護を続ける中で、私自身の支えにもなっています。
▶ 在宅介護の母の日|外出できなくても心に残った、わが家らしい一日
毎日、梅の蕾を数える楽しみ
買ってきた梅の鉢植えは、母の毎日の楽しみになりました。
朝起きると、昨日ふくらんでいた蕾が咲いているかどうかを真っ先に確認します。
「今日はここが咲いてる」そう言って、にこにこする母。
梅の花が、一つ、また一つと咲くのを、本当に楽しみにしている様子でした。
不思議なほど、花のことは覚えている
ある日、「昨日、大きかった蕾はどれだった?」と聞いてみたら、
母は迷いなくその蕾を指さしました。半信半疑で、
前日に撮っていた写真を確認すると大正解。
「え?すごいよ、お母さん」
思わずびっくりして笑ってしまいました。
いろいろなことが分からなくなり、記憶も曖昧になってきている中で、花のことは、ちゃんと覚えている。
その不思議さに、胸が少し温かくなりました。
紅白に咲く、一本の小さな梅

購入した梅のミニ盆栽は、途中から枝分かれして、紅白2色の花が咲くものでした。
一本の小さな盆栽なのに、二つの色が楽しめる。
「この鉢ひとつで、毎日の楽しみが増えるんだな」そう、改めて感じました。
眠る時間が増えた、今の日常
最近の母の一日は、こんなリズムです。
眠る → 食事 → 眠る → おやつ → 眠る → 夕ご飯 → 眠る
お出かけや、孫(母から見たらひ孫)が遊びに来たとき以外は、よく眠っています。
話しながらお茶を飲んでも、1時間ほどすると、またうとうと。
母との何気ない日常の中で感じた小さな変化や気づきは、 在宅介護を続ける中で、私自身の支えにもなっています。
▶ 母との毎日 ― 認知症予防と食・会話で支える在宅介護の工夫
小さな楽しみが、笑顔を増やしてくれる
そんな日常の中で、小さな楽しみが一つ増えるだけで、笑顔の瞬間が増えるのを感じます。
花を見る。
蕾の変化に気づく。
明日を楽しみにする。
それだけで、刺激になり、心が少し動く。
「今日は何をしようか」
「何が楽しみになるかな」
そんなことを考えながら過ごす、今日この頃です。






