デイサービスが母の笑顔を取り戻した日|91歳の誕生日を家族で祝った在宅介護の記録

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母の91歳の誕生日週間は「若返り」からスタート

今週は、母の91歳の誕生日でした。毎年のことながら、誕生日は私にとっても特別な節目です。今年は日曜日に美容院に連れて行き、カット・カラー・パーマ・トリートメントのフルコースをお願いしました。仕上がった母の髪はふんわりと艶が戻り、鏡の前でニコッと微笑む姿に「若返ったね」と思わず声をかけてしまいました。

帰り道には2人でお寿司屋さんへ。母はいつもより食欲があり、「美味しいねぇ」と嬉しそう。その表情だけで、私まで満たされた気持ちになります。

誕生日当日は「デイサービスへ行きたい」という母の希望

誕生日は何をして過ごしたいか尋ねると、母は迷わず「デイサービスに行きたい」と言いました。以前は外出や食事が“特別な楽しみ”でしたが、今はデイサービスのほうが刺激があり、母にとって大切な居場所になっているのだと感じます。

当日は私が仕事だったこともあり、母が自分の意思で「行きたい」と言ってくれたことがありがたかったです。

前日には、息子がケーキを買ってきてくれ、母の親友だった方の娘さんからは母の好物が届きました。さらに当日には息子からお花が届き、母は「こんなにしてもらって…」と何度も嬉しそうに眺めていました。

家族からの祝福が母の心を満たす

デイサービスから帰宅後、曾孫たちがプレゼントを持って訪問してくれました。母は曾孫の顔を見るだけでパッと花が咲いたような表情になります。みんなで記念写真を撮ると、母の顔は満願の笑み。こんなに喜ぶ姿は久しぶりで、私も胸が熱くなりました。

高齢になると、人は「誰かが気にかけてくれること」だけで、とても幸せを感じるのだと改めて実感しました。母自身も「何もできなくなって迷惑ばかりかけて…」と思ってしまうことがあるようですが、私にとっては母がいてくれるだけで十分。存在そのものが大切なのだと、もっと言葉にして伝えていこうと思いました。

デイサービス週3回が母の楽しみと私の心の余裕に

母の強い希望もあり、今週からデイサービスは週3回に増えました。母は「毎日行きたい」と冗談めかして言うほど楽しいようですが、さすがに毎日は疲れてしまうため、週3回がちょうど良いペース。

母が7時間×3日=21時間デイサービスに通ってくれるおかげで、私にも週に21時間の自由時間が生まれました。これは在宅介護をしている私にとって大きな変化で、まさに“ウインウイン”の関係性。デイサービスに感謝しつつ、母の生きがいにもつながっていることが嬉しいです。

「70代に見える」と褒められた母の喜び

美容院帰りの母に「若返ったよ」と声をかけたら、「デイサービスでも70代に見えるって言われたのよ」と誇らしげ。年齢を重ねても、褒め言葉はやっぱり嬉しいものですね。

さらに誕生日にはデイサービスのスタッフの方々が素敵なお花を用意してくださり、母は「これ私のために作ってくれたのよ」と大切そうに車椅子の膝に抱えて帰宅。自分の部屋に飾ると、じっと見つめては嬉しそうに微笑んでいました。

在宅介護の日常は続くけれど、喜びもたくさんある

母がデイサービスに行っている間、私は急いで地元コミュニティのホームページ作業を進めています。ハイホー(呼び出し音)が鳴らないうちに…と、いつものように時間との勝負。

介護の日々は大変なことも多いですが、母の笑顔や、家族が母を大切に思ってくれる気持ちに触れると、「この時間は宝物だな」と感じます。

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